百寺納経
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百寺納経趣意書
現代書壇の巨匠と謳われました、私の父柳田泰雲は、「書は心の姿を投影する芸術である」という書論を貫いた書人でございました。書に於ける精神性を重視して、常に書道界を戒めてまいりました。それは正に、文字に魂を打ち込む、真剣な書との対峙でございました。経典の一字一字が「仏」であるとする仏道の精神に通ずる境地でございました。
私が書家として、泰雲書法を継承する決意をいたしました時、父は一言、「寺に入って、写経に専念すれば、自ずと書というものが分かるだろう…」と述べ、父が懇意にしておりました御住職を頼り仏道に入りました。
当時、25歳の私は、その意味も分からず、ひたすら経文の書写に没頭する毎日でございました。その無心の中で、経文一字一字への限りない愛着を感じることができ、泰雲楷法の芸術性と、改めて父の無言の教えとを確信したのでございます。
書家として、朧気ながら将来の目標を持つことができました現在、百箇寺へ納経させていただくことを私の手で成し遂げることが、柳田書法への開眼と、自らの書法を生み出す唯一の途である、と同時に、多くの方々に、書を通じて微力ながら仏心を敷延させることに繋がればと願う次第でございます。
柳田泰山
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